ニューノーマル時代のSNSマーケティング

コロナ禍の中、生活者の変化にあわせて、SNSマーケティング戦略も見直が必要となってまいりました。

 

生活者のSNS利用動向に変化が起きています

SNS利用動向にどんな変化が起きているかを確認し、戦略の見直しが必要です。

ICT総研の調査によると日本国内におけるSNSの利用者(アクティブユーザー)は年々増加しており、2020年末には7,975万人(普及率80%)に達する見込み。2022年末には8,241万人まで拡大すると予想されています。

SNS利用時間は1年前と比較すると、ほとんどのSNSで「利用時間が増えた」が過半数を占めました。たとえばTikTok利用者のうち79%、YouTube利用者のうち65%、Instagram利用者のうち53%、Twitter利用者のうち53%が「利用時間が増えた」と回答しています。

出典:ICT総研 https://ictr.co.jp/report/20200729.html

 

また、ヴァリューズによる「コロナ感染拡大によって変化した働き方や消費意識に関する」調査では、

  在宅時間が長くなったことから、無料で見られる動画を楽しみ始めた生活者が増え。

 インターネットで「日用品、洋服、化粧品」を購入した割合は、若年層ほど高いが、購入継続意向がある割合は高年齢層が多く

 「インターネット購入」を一度試せばその便利さから継続する意向が高いことが解った。

  休日・余暇は家で過ごす人が増えており、これはbeforeコロナからの大きな変化といえます。

出典:ヴァリューズhttps://www.valuesccg.com/news/20200603-1527/

 

こうした「生活者」の変化に加えて、社会情勢の変化、働き方の変化などがKGIの見直しに影響を与えます。

 

KGIの見直し

店舗型ビジネスを展開している企業におけるSNSマーケティングのKGI見直しの例を挙げてみましょう。

withコロナ/afterコロナにおける生活者の変化、ビジネス主軸が「実店舗→ECサイト」へと大きくシフトしつつあることを踏まえると、KGIは以下のように見直しできるのではないでしょうか。

 ブランド認知度向上  オンラインでのブランド認知度向上

 来店意向向上  ECサイトへの誘導・購入促進

 来店頻度の向上  ECサイトでの定期購入率の向上

 良質なクチコミの増加  オンラインでの良質なUGCの増加

 

SNSマーケティングのKGIについて、変更が必要か否か、変更が必要な場合はどう変更すべきか、今一度確認してはいかがでしょうか?

 


出典:株式会社インプレス
出典:株式会社インプレス

■ペルソナも見直そう

コロナ禍により、ペルソナのプロフィールや生活環境、思考、一日のタイムテーブル等も見直し、適切な修正をかけることが大切です。

  ペルソナの居住地は変わっていないか?

「コロナ禍をきっかけとした郊外への引っ越し意向は5.3%、都心への引っ越し意向も5.3%で拮抗」という調査結果があります。

出典:大東建託https://www.kentaku.co.jp/corporate/pr/info/2020/coronachosa2020.html

 

  ペルソナの働き方は変わっていないか?

「テレワークの実施率は67.3%」「従業員規模が大きくなるに従い、実施率は高い」「業種別では小売業が全業種で唯一『実施する予定はない』が『実施している』を上回った」などを示す調査結果などがあります。

出典:東京商工会議所 https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1022366

 

  ペルソナの趣味・余暇の過ごし方は変わっていないか?

アウトドア派がインドア派に変わらざるを得ない状況であることが推測されます。

出典:ヴァリューズhttps://www.valuesccg.com/

 

  ペルソナの一日のタイムテーブルは変わっていないか?

テレワーク導入で通勤がなくなったり、家で過ごす時間が長くなったりしている可能性があります。結果的に、SNSを使う(=オンラインになる)曜日・時間帯にも変化が生じているはずです。

 

ご参考までに、下図はbeforeコロナ時代に作ったペルソナの一例です。黄色いマーカー部分が見直すべきポイントといえるでしょう。みなさんの企業でも、SNSマーケティングのペルソナに修正が必要かもしれません。ぜひ見直してみてください。

 


出典:株式会社インプレス
出典:株式会社インプレス