Webサイトの制作で大切なことは目的とターゲット

Webサイトにアクセスしてくれるユーザーはどんな人ですか?

また、どんな人に商品やサービスを購入してもらいたいですか?

ユーザーをよく知ることは戦略やコンテンツ作りに大切なことです。

今日はユーザー分析のフレームワークとして「ペルソナ分析」をご紹介します。

 

 ■ターゲットとペルソナとは全く違います

ペルソナの前にターゲットとの違いについてお話します。

一言でいえば、ペルソナはターゲットよりも具体的にユーザー分析します。

 

かつてのユーザー分析の手法は、市場を年齢や性別などの大枠で分割(セグメンテーション)し、例えば「ターゲットは30代後半の女性」というようにざっくりと捉えていました。こうした簡単なターゲット分析で選んだ層にアプローチすれば売り上げが見込める、という時代だったのです。

しかし、インターネットで同じような商品をいくらでも比較できる今の時代、従来のターゲット分析だけではユーザーの獲得は難しくなりました。そこで、仮の人物をより具体的に想定し、ユーザーを理解する手法として「ペルソナ分析」が現れたのです。

ペルソナ手法では、「週末は吉祥寺にキッチン用品やおしゃれな家具を見に行ったりする、30歳の働く女性。木村早苗」といった、あたかも実在しそうな人物、すなわちペルソナ像を明確に設定します。

 

そして、“木村早苗さん”が好きなものは何か、“木村早苗さん”はどんな時にうれしいと感じるか、というように“木村早苗さん”に感情移入していくことで、ユーザーのニーズにあった表現を作っていくのです。

 



■ペルソナ分析

ペルソナを設定するには、年齢、家族、住まい、仕事などの基本情報をはじめライフスタイル、対象商品やサービスに対する意識や行動、情報接触の傾向、生活パターンなど、なるべく細かく、具体的に設定していきます。

商品やサービスの内容によっては、複数のペルソナを作ることが必要な場合もあります。

また、実際のユーザーとかけ離れるような場合は、その都度、変更する必要があり、一度ペルソナを作成すれば終わりということではありません。

 

関係者が集まってペルソナを作成することによって、お客様の課題、生活行動の考察、自社が提供可能な価値を具体的に共有することができ、ユーザー像がより明確化され、ユーザーへの理解も深まります。それによって、ターゲッティングがしやすくなり、より質の高いWebサイトができます。

 

■ペルソナを作成するための情報項目

基本情報:氏名/居住地/年齢/性別/学歴/家族構成など

仕事に関する情報:職種/所属部門/役職/勤続年数/年収または世帯年収/情報収集の方法など

ライフスタイルに関する情報趣味/嗜好品/週末の過ごし方/よく口にする言葉/人生や仕事の目標、課題/良く購入する商品やサービスとその理由/良く利用しているメディアと使い方/憧れているブランド/所有している好きなブランドなど