Webサイトのコンテンツ作りにはユーザー視点が大切です。
どうしても企業側の視点で、言いたいこと、知ってもらいことだけでコンテンツを作りがちです。
しかし、これではユーザーからの理解や納得は得られません。
マーケティングミックスに4Cというのがあります。
4Pは知っているが、4Cって何?と言われる人もおられるかもしれません。
4PはProduct(製品)、Price(価格)、Place(場所)、Promotion(プロモーション)の頭文字をとって4Pと呼ばれている現在のマーケティングの基本中の基本です。
これに対して4CはCustomer Value(価値)、Cost(コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の4つの頭文字をとって4Cと言われています。
4Pは企業・売手側の視点であり、それに対して4Cは消費者・買手側の視点です。
4Pと4Cはそれぞれ別々のフレームワークではなく、下記の図の様に対となって取り扱われています。売手側と買手側の2つの視点を軸としてマーケティング戦略やコンテンツを練らなければユーザーの理解は得られない。

■Webサイトの4C視線
・Customer Value(価値):「ユーザーが得する価値」、ユーザーが払うお金に対し与える価値が高ければその商品は選ばれます。
・Cost(コスト):「ユーザーの負担コスト」、コストは金銭だけではありません。時間的コスト、手間なども含まれます。
・Convenience(利便性):「ユーザーの利便性」はビジネスの要です。サイト内の利便性や決済、配送等の利便性を含みます。
・コミュニケーション(利便性):ユーザーとの接触機会を増やしてファン創り。
リアルとバーチャル、両方を考慮してクロージングを考える。
少し言い方を変えて、コンテンツ作りに。
例えば、製品の特長や機能だけを列記しただけでは製品への理解度や購買意欲を高めることは難しいでしょう。買手側の視点を加え、購入によってえられる情緒的価値、使うことによって楽しい気分や優越感などの価値を訴求するコンテンツを設けることによって、より製品への理解も得られ、購買意欲も高まりやすくなります。
製品のコストや利便性においてもその周辺情報を丁寧に伝えることが必要です。
また、商品やサービスを提供する(購買しやすい)環境の整備も必要です。
プロモーションは、これまでの様に一方的に情報を伝えるだけではダメ。インターネットの特性であるインタラクティブ性(双方向性)をもたせることでお客様の声に耳を傾けたり、SNSを使ってお客様と同じ視点でコミュニケーションをとるなど、ユーザーとの間に共感が得られるような工夫が必要です。
4Pの売手視線+4Cの買手視線でコンテンツを作成することにより商品への理解が高まり、購買意欲も増すサイトとなります。
今一度、4Cの視線で自社のWebサイトを検証してみてはいかがでしょうか。